横浜市のとある顧問先マンションには、建物を囲むようにヤシの木が並んで立っています。
ワシントニアパームと言って、宮崎市の海岸沿いの道路に立つ並木が有名です。
新築時に7~8mだったものが、10年で10~12mとなり、ますます南国の雰囲気を醸し出し、周囲に対し異彩を放っています。
さて、先日の理事会で、造園業者から次の様な問題点が指摘され、
どうする?という話になりました。
年々背が伸びて、電柱や電線とぶつかり危険、寿命は60年ですでに20歳、
弱まれば倒壊の恐れがでる、大きな葉や皮が落下すると危険、高所作業にお金がかかる、、、
理事会はなんとなく重い雰囲気になり、
少しずつ伐採して行こうか、しばらく様子を見ようか、、、
といった話に。
そこで当社から、
・一旦クールダウンして、改めてワシントニアパームと景観を眺めましょう
・来月の理事会で植栽のあり方について意見交換しましょう
と提案し、理事会を終えました。
ワシントニアパームはマンションのシンボルなのですが、
植栽業者が報告だけして、改善提案のないこともあり、
目の前の現実につい追われてしまうのは致し方ないことです。
しかし、改めて自分の住まいを新たな気持ちで眺めて見て頂きたい。
この景観は建物と一体であり、10年の成長であり、歴史であり文化です。
1~2年任期の理事会で焦った決断をせず、
末代まで美しい景色を残すためにどうすれば良いかを
考えようではありませんか。
マンション管理組合の運営で大切なことは、
長期的な視点で俯瞰して眺めることと、代替わりしてもぶれないポリシーを
みんなで共有することです。
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マンション管理コンサルタント メルすみごこち事務所
《管理組合の良し悪しが「住み心地」と「不動産価値」に影響を与える時代を創る》
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