福島の原子力発電所が東北関東大地震と津波の被害により放射能の飛散可能性が問題となっていますが、
コンサル先マンション管理組合の信頼できる理事さんから、親御様(まさに専門家)の見解を提供頂きました。
転送可、とのことで皆様に共有させて頂きます。
2回に分けてお届けします。
以下転載
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現場は時々刻々変化し、また内閣府・保安院などからは、事態が日々悪化していると説明されています。
今後どのように推移するか予断は許されない状態です。すなわち現状から悪化する方向か現状以上に悪化しない方向かで、危険性は大きく変わります。
今一番必要なのは、正しい危機感をもつことです。
情報の発信元とその根拠を探って、正しい認識をもってください。
まず、権威のある情報であっても、二つの方向があることを承知してください。
正しい判断をするには、正しい技術的な根拠を理解しておくことが重要です。何も起こらなければ、そのような難しい理論や因果関係を理解する必要はありませんが、福島原発の今の状況は、そのような理解が必要は段階です。
わかり難くても、根拠を示すような新聞記事は是非注意して読んでください。
しかしながら、それには核反応を起こす中性子を生み出す水が必要ですし、また中性子を吸収するホウ素が使われているようなので、再臨界の心配はないと思います。
それでも東京都民は安泰です。
放射能は大気の流れに沿って拡散して広がり、広がった分だけ薄まりますから、距離が離れれば離れるほど危険度は低下します。
例えば発電所の発生点で1時間あたり100ミリシーベルトであった放射性物質が東京方向の風に乗って流れたとすると、1キロ離れていれば1ミリシーベルト、10キロ離れれば0.01ミリシーベルト(10マイクロシーベルト)と低下します。
東京は福島から100キロ以上離れていますから、さらに0.0001ミリシーベルト(0.1マイクロシーベルト)以下となり、東京都民のリスクは、10キロ圏内にいる福島県民のそれよりもずっと低いものです。
(この距離によ る低減効果は概念を示す安全サイドのもので、実際は、風向きや風速などの条件でこれよりかなり低くなります。)
でも、心配だったら、外出から戻ったら、花粉症と同じよう に、コートや帽子を払うとか、寝る前にシャワーで頭を洗う程度のことは実行すれば、さらに低い値になるのでよいでしょう。
東京電力が自らの災害ではなく国民の災害であることを認識して、自衛隊や消防庁など行動できる行政部隊、他電力のエキスパート、国際的な知能などの協力を仰ぐことができれば、国民が納得できる結果が得られます。
(福島原発に関する見解(2)に続く)
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転載終わり