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2008.10.07

マンション管理士で「人材」を探せるか?

このタイトルの結論から言いますと、
「マンション管理士で人材(実務能力もある人)を探すのは至難の業」
ということになります。



私がマンション管理士試験に合格したのは、資格が創設された平成13年度でした。

まだマンション管理業界には折らず、不動産仲介業に従事し仕事をサボりながら大学の図書館で3ヶ月間勉強し、何とか最低ラインの38点で合格しました(当時の先輩方、スミマセン!)

ある業界に詳しい方の話では、当時合格ラインを40点にする予定だったのが、それだと合格率が2%台となり、超難関試験となってしまう為、10%に納める方向で合格ラインを下げたところ38点に落ち着いた、ということです。

つまり私は政策上「拾ってもらった」管理士です(笑)

当時は資格熱と言いますか、10万人もの受験生で試験会場は溢れかえっていました。



そして今日に至る受験者数は減少の一途を辿っています。
私にブログの作り方を教えてくれたOYAJIさんのブログに、マンション管理士の受験者/合格者人数が書いてありました。

平成13年度受験者 99,906人 合格者 7,213人
平成14年度受験者 53,317人 合格者 3,719人
平成15年度受験者 37,752人 合格者 3,021人
平成16年度受験者 31,278人 合格者 2,746人
平成17年度受験者 26,184人 合格者 1,909人
平成18年度受験者 21,743人 合格者 1,814人
平成19年度受験者 19,980人 合格者 1,479人

上記のように今まで延べ約29万人が受験し、合格者は約2.2万人だそうです。
合格率はざっと7.5%、宅建(私が受験したときは15%)より高い合格率です。

ところが、実際にマンション管理士を職業(専業)にしている人は、全国でも30名程度ではないか、と言われています。(先日の朝日新聞記事で管理士団体の方のコメントにありました。)


30名 ÷ 2.2万人 = 0.136%!


・合格者に実務知識や経験がなくお役に立てない
・知識経験豊富な合格者のほとんどが管理会社の社員である
・管理組合の無関心で営業するきっかけが難しい


大きくはこの3つが原因でこの割合を産んでいると推察します。


最近まで、「議論ができるマンション管理士と出会いたい」と恋焦がれていましたが、今はその出会いを半ば諦めるどころか、「マンション管理士を見たら疑ってかかれ」位の気持ちになっています。

今、共に動いている仲間はみんなマンション管理士の資格を持っていません。



今は、マンション管理士を探すより、

・マンション管理業界で揉まれながら問題意識を高く持ち続けている実務経験豊富な人か
・業界未経験でもモチベーションが高い人(これは自戒の念を込めて)

を探し、マンション管理士のあり方などは後から身に着けてもらった方が早い、と確信しています。

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