管理会社に勤務していたサラリーマン時代もそうでしたが、マンション管理士の仕事をしていると、週末に2~3件の管理組合(理事会・総会)へ出席することがよくあります。
10数戸の小規模マンション理事会に出席したその日のうちに、1000戸レベルの超大規模マンションの理事会へ出ることがあります。
また都心の静かなマンションへ行った後に下町の賑やかなマンションの総会へ出席することもあります。
あるいは理事会の雰囲気がよく和気藹々と議論が進む理事会へ参加した後に、役員同士が感情的に対立し議論がなかなか前進しない会合へ出ることもあります。
この、「管理組合から管理組合へとハシゴ」する間に、自身の頭の中を切り替えるのですが、タイプの異なるクライアントをハシゴする「管理組合ジェットコースター」は、この仕事ならではの感覚なのではないかと思います。
私の場合、次の理事会への移動中、
「マンションは十人十色である」
という初心に戻って、心と頭をリセットする、という切り替えが自然にできるようになっています。
前に訪問したマンションのことはきれいに忘れ、次のマンションへ向かうときには新たな気持ちで。
前を引きずって次の理事会へ臨むと、必ず影響が出てきます。
それは私の発言の内容だったり声の強弱だったり、顔色だったり。
そのマンションで最適な対応をするために、集会室のドアノブに手をかけた時には新鮮な気持ちと笑顔で臨むこと。
管理組合をお客様とする仕事では、「管理組合ジェットコースター」に乗って酔ってはいけません(笑)。