星新一さんのショートショートで、こんな話がありました。
宇宙の開拓が可能となり、宇宙人がいるという遥か彼方の星を目指して、何組かの男女がロケットに乗り込んだ。その男女の生きている間にはその星へは着かない程の距離のため、ロケット内で子供を産み、その子供らがまた子供を産み、3代目で到着するプランであった。
その3代目がその星へ無事到着する。
ところが3代目になると、地球のこと、祖父母が熱い思いで送り出されたこと、自分の使命などを実感することはなく、結局居心地の良いその星に居ついてしまった。
、、、と、確かこんな話です。
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マンション管理の歴史も、やはり同じように繰り返すところが殆どと考えます。
ある代の役員はとても熱心であった。
理事会を毎月開くようになった。
ルールを積極的に見直した。
管理費の見直しも行った。
管理会社も背筋が伸びた。
その結果、マンションの資産価値が上がるようなソフト面の向上が見られ、住み心地が良くなった。
ところが、役員の任期は1年で全員が入れ替わる。
知識のなく仕事も忙しく、意識の乏しい人達で次期理事会が構成された。
理事会は3ヶ月に1回になった。
ルールの運用に無頓着となった。
仕事は管理会社へお任せになった。
管理会社もやる気をなくし手を抜き始めた。
トラブルが増え、住み心地が悪くなり、、、
マンションの歴史も、戦争の歴史も、繰り返すものです。
ではやる気のある1人が理事長になり続ければ良いか?そんなことをしたら、独裁政権の誕生です。
そこで、せっかく積み上げてきた「苦難の上の財産」を、次期理事会へ上手に引き継いでいく方法を次回に書きます。
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