マンション管理士・修繕アドバイザー・防火管理者（東京・神奈川・埼玉・千葉・大阪・名古屋ほか）

今日は一転暑くなりましたね！東京は真夏日のような陽気です。
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　先日、とあるマンション管理組合へ「管理費・管理会社の見直し」についての出張勉強会へ行ってきました。
　
　理事会役員の多くは熱心に聞いてくれていましたが、ある役員が、

　｢確かに今の管理会社へ任せるのは疑問もあるが、かと言って長年委託してきた先を変えるのはリスクがある。もし新たな試みをした結果、前より悪くなったら我々今期理事会が責任を取らなければならないからリスクが高い｣

と発言されました。
このような発言をされる方は結構多いです。




私は答えました。




「『変えるリスク』も確かにありますが、『変えないで現状維持するリスク』の方が長い目で見たら大きいと思いませんか？変えないリスクは見えにくいだけです。」




　これは民族性の問題でしょうか？日本人全般（特に高齢の方）に言えることは、この｢変える（動く）リスクを恐れ、トライしたがらない｣という傾向がとても強いと言うことです。

　特にマンション管理組合の理事は多くが好きで就任している訳ではなく、管理についての知識や情報はなく、興味関心もない、面倒くさいというのが現状ではないでしょうか？



　しかし、変えないこと、現状維持には実はとても大きなリスクがある、と言うことを知っていただきたいと思います。


　病気はいきなり発病するのではありません。元気な時に若さと無知を良いことに無茶をし続けると病は徐々に進行し、年をとってからあちこちにガタがきます。一度ガタが来ると、加速度的に悪くなることが多いです。


　マンション管理もまったく同じです。

　管理に関心がないと言ってもすぐに建物が崩壊することはありませんが、修繕工事を｢高く｣｢品質を精査せず｣発注し続けることで、財政不足はもちろん、建物にも直接的なダメージを蓄積させます（ハード面）。
　また、課題を解決するための居住者間の話し合いの場（コミュニティ）や管理運営の知識・経験（ソフト面）の不足が、ハードの劣化に拍車をかけます。

　そして最終的には自分たちの住み心地や不動産価値に大きなマイナス影響を与えることは目に見えています（私の目には）。



変えるリスクよりも変えないリスクを考えてください。

変えるリスクを最小限にするのが当事務所の仕事です。



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