『不動産全般のプロを自負しているマンション管理士』の 鈴木隆晴です!
みなさま
一年で一番寒い時期をやり過ごしてようやく立春!!
とは言え、まだまだ寒い日が続いていますが風邪などひいて体調をくずしたりしていませんか?
今回はそんな寒い日が続いて凍えているなかで、ちょっとだけ暖かい話題をご紹介したいと思います。
お題は『植栽育成ですみごこちの良いマンションを創りませんか?』です。
私たちが支援しているある管理組合さんで、敷地全体の植栽育成のプロジェクトを組んで長期計画をつくっている皆さんがいます。
分譲当初住み始めた頃は、たくさんの木に囲まれ、いたるところに植栽も配置され芝生もきれいなとても住環境が良い状況でした。
それが…年々植栽が育たなくなり、芝生は枯れてきてしまい、どんどん色あせて魅力がなくなってきてしまいました。
何とか最初のころ、いやそれ以上の緑を取り戻したい…多くの住民の皆さんが感じている事でした。
そこで、当社コンサルの一環で造園会社の見直しを行い、数社から選ばれた新しい造園会社の植栽プロフェショナルに相談を持ち掛けたところ、多くの分譲マンションでは、分譲主は建築・設計に多額の金額を投じる反面、こと植栽に関しては、最初の見栄えはきちんと整えるが、そもそも長期育成に必要な土壌改良も考えないで配置されている事が多く、(=あまりお金をかけない)年数が経過するとその影響がでて枯れてしまうような事がよく発生しているそうです。このマンションも例外ではありませんでした。
そこでこの管理組合では理事会の皆さんが中心となってプロジェクトチームを立ち上げました。
失われた緑を取り戻そう!を合言葉に、プロの助言を取り入れて、とりあえず5年位の長期植栽計画を作って総会で住民の皆さんの承認を得ました。
さて、なんとか大まかな長期計画作成まではたどりついたものの、この先どうやって住民の意見を取り入れていけば良いのか? いったいどのくらいの予算を考えればよいのか?
見当がつかないまま手さぐりの状態は続きます。
まずは草花に興味のある住民さんを募ってお茶でも飲みながら意見交換会でも始めてみよう! から始まりました。
そしてこのような意見が出てきました!↓
四季折々の草花が絶えず楽しめるような庭にしてほしい!
大きな木には毎年クリスマスの飾りつけとライトアップをしてマンションのシンボルにしてみては?
子供たちが安心して走りまわれるような環境にしたい!
お年寄りが庭でくつろげるような憩いの場を作りたい!
心が和むような枯山水の庭があったらいいとおもうんだけど・・
ウッドデッキを出してくつろげる空間を作りたい!
家庭菜園みたいなスペース作って、野菜や果物作ったりして、みんなで収穫祭やったら盛り上がるんじゃないかなぁ?
…等々、色々楽しいアイデアが出てきますが、なかなか方向性がまとまりません。
それでは、ガーデン全体を小さなゾーン分けにしてそれぞれのゾーン毎に違うコンセプトで作り上げて作ってみたらもっと絞れるのではないか?
ようやく方向性が出てきました。
最初は少なかった参加者も、毎回広報を作って住民のみなさんへ会合の様子をお知らせしているうちに、回を重ねる毎に参加者が増えてきました。
そして先日の会合、植栽業者のチームの方々がなんと!
ガーデン全体のジオラマ(模型)を作ってきてくれました!
これを見た瞬間『Wow!!…』参加者全員から歓声があがりました!
模型で樹木の場所を動かしてみたり、植栽の配置換えをやってみたりして、より具体的に検討をする事が出来るようになりました。
なんだか皆さん本当に楽しそうです。
住民みんなで知恵出しあって、自分たちの力ですみごこちの良いマンションにしよう!
夢があっていいですよね。一緒に参加している私も仕事を忘れてハマリ込んでしまいました。
今回の事例は大きなマンションの例ですが、
大きさに関係なくきっと皆さんのマンションでも参考になると思います!
マンションは終の住み家と考えている皆さん、ぜひご検討してみてはいかがでしょうか?
このプロジェクトはこの先まだまだ何年もつづきますので、
いずれまた『ビフォアー&アフター事例』なんかご紹介出来ればと思っています。
以上、マンション農園で育ったサツマイモで作った『やきいも』プロジェクトのほうにとても興味津々の、鈴木隆晴でした。