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輪番制へ見切りをつける時が来る

先日、神奈川県横浜市の小規模マンション理事さんと打ち合わせ。

 

築20年目を向かえ、小規模でかつ賃貸化が進み、さらに高齢化の波が押し寄せており、完全に理事のなり手がいない状況です。

 

数十年前から国やマンション管理業界が提案してきた「理事の輪番制」は形骸化し、管理規約の規定もまったく機能していません。

 

ここは現実を重視し、「一般論」を捨てて理事会組織の改革案を提示しました。これからこの改革案の方向で進むことになりそうです。

 

 

ところで、国や管理会社が推奨する「理事会役員の輪番制」は、本当に正しいのでしょうか?

 

「区分所有者全員が理事を経験することで、みんながマンション管理に関心を持ち主体的に動くようになる」という建前に従い、理事会役員をいつまでも順番で回ってくるよう運営すべきでしょうか?

 

 

特に小規模マンションでは、上述のマンションのように長い年月の経過と共に「高齢化」「賃貸化」が進む一方で、理事の一年輪番制によりほとんどが管理組合運営に興味・関心を持たず、ソフト面のスラム化を進行させているところを多く見かけます。

 

これからの小規模マンションは、

 

・国の指針や管理会社の提案に関わらず、タイミングを見て輪番制をやめる⇒熱心でクリーンな組合員が常に2,3名理事会に加わるような制度に変更する。

・役職(理事長・副理事長・会計・書記、、、)によって業務を固定化することなく、集ったメンバーで柔軟に運営する。

・理事以外にも関心のある組合員がいればオブザーバーとして積極的に理事会の議論に加える

 

といった柔軟な管理組合運営が求められます。

 

管理組合利益の最大化のためには、管理組合の実情に応じて「違法でない範囲で常識を捨てる」必要があります。 

特に築年数の経過している小規模マンションは多少の荒治療が必要なこともあります。

 

将来のために。

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