2022年(令和4年)2月14日付朝日新聞DIGITAL記事「あなたのマンション、大丈夫?」に、代表である深山のコメントが掲載されました。
---以下、記事を転載---
「1階の空き店舗に水がザーザーと漏れている」
東京都杉並区のマンションの地権者に3年前、こんな通報が寄せられた。店舗のショーウィンドーから中を偶然見た、住民からの情報だった。
水が漏れ出た元は、3階の床に設置された下水関係の配管。その下にある2階の部屋の床に水がたまり、さらに下の1階の店舗まで水が達していた。
2階の部屋と1階の店舗はいずれも同じ所有者で、空室だった。
なぜこの状況になるまで気づかなかったのか。
■空室が「ブラックボックス化」する
このマンションは築40年以上で、約30戸のうち4戸が空室だ。そのうち、水漏れした1階と2階の2戸は、所有者が定期的に入って清掃や換気をしている形跡がない。空室の配水管も長期間使っていないため、空室周辺の管の腐食も進んでいた。
管理組合の70代の理事長男性は「放置状態の空室だと、水漏れなど問題があってもすぐに発見できずに対処が遅れて、建物全体に悪影響を及ぼす可能性も出てくる」と頭を悩ませる。
管理組合のコンサルタント業務などを行う「メルすみごこち事務所」(東京)の社長でマンション管理士の深山州さんは、「所有者が長期間不在だと、空室がブラックボックス化して、状況がだれもわからなくなる。カビやネズミが出たり、漏水に気づかなかったりといったことも起きる。長期的な目で見ると、空室からマンション全体に影響して管理不全に陥る懸念がある」と指摘する。
(以下略)
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