2016.3.10~メルマガ第99号~
マンション管理組合のほとんどが加入している『保険』。
管理組合が行う仕事の中に、
共用部分等に係る火災保険その他の損害保険に関する業務
というものがあります。
マンション内(専有部以外)で事故があった時に管理組合から大きな出費が発生しないように、保険に入ります。
この、マンション管理組合に特化した保険は、基本的に契約期間中に何回使っても、保険料の値上げはありません。自動車保険のように、事故後に等級が上がることはありません。なかなかのスグレモノ保険商品です。
マンション保険がもっとも使われるのが、「漏水事故」特に「上階から漏水」です。
上階の住民は、洗濯機のホースが外れて水浸しになるなど、明らかに落ち度があるケース以外は、床下の配管(専有部なので上階の責任範囲)が劣化して水漏れするなど、気が付いたら自分が加害者になっているケースがほとんどで、当事者意識が低い傾向にあります。
一方、下階の住民は、原因がどこであろうと被害を受けていることに変わりなく、物理的・精神的にダメージ・ストレスを受けます。
漏水トラブルは加害者(上階住民)と被害者(下階住民)との気持ちやスピード感にギャップが生まれがちで、感情的なトラブルになりやすく、リフォーム等でハード的に問題解決できたとしても、両者のやり取りがこじれるとお互いに住みづらくなリます。
そのため、漏水事故が起こった場合、管理会社が速やかに対処する必要があります。
管理会社の初動(フォロー)が遅れることで、感情的なトラブルに発展しやすくなるのです。
なお、一般的に漏水事故で保険が下りるのは次の通りです。
・下階:被害すべて(壁紙や床・天井・家財)
・上階:漏水調査の費用(床をはがして配管を確認し、仮復旧する費用。)
最近のマンション保険は、人間の生命保険と同じで、
「若い時ほど保険料は安く、年齢が上がるほどに保険料は高くなるか、条件が厳しくなるか、保険に入れない」という傾向が強くなってきました。
保険会社もボランティアではありませんので、漏水事故発生率の高いマンションからもしっかり利益を取るためには、保険料をしっかり取るのは当たり前といえます。
築10年を超えると保険料が上がりだし、築20年を超えてくると保険料の値上げ幅がかなり大きくなったり(それまでの2~4倍!)、条件が厳しくなったり、引き受けなくなる保険会社も出てきています。古いマンションほど、この保険料の値上げによって管理費支出が増えているのではないでしょうか。
そんな中、中堅の保険会社である日新火災だけは、高経年マンションでも、配管の更新(全交換)や更生(延命)を行い、その他日頃の管理状態の良いマンションの保険料は安くする(事故率が低いと判断して適切な保険料を設定する)新商品を出しています。同社は保険料を安くできるかどうかの判定のために、マンション管理士に調査報酬を支払って管理組合へヒアリング調査をさせています。
管理会社が日新火災の代理店となっているところは非常に少ないため、管理会社から日新火災を提案することはほとんどありません。
日新火災を取り扱う独立系の代理店へ相談するか、マンション管理士へ相談するか、日新火災に直接相談すると良いでしょう。
・当社おすすめ!代理店はこちら!
PIA株式会社
http://pia-hoken.jp/
マンション保険バスターズ
http://ecrew.jp/mansionhoken/
日新火災「マンションドクター火災保険」はこちら!
https://www.nisshinfire.co.jp/mansion_dr_kasai/
以上、「マンション保険は勉強しても自分の生命保険を覚えていない」深山 州のコラムでした!