マンション管理コンサルタントの深山です。
今度、301号室に新しい入居者が引っ越してきました。
さてあなたは何をしますか?
え?
何をって?
と答えに窮する99.5%の理事長の皆さん。
ぜひ、「用意」して下さい。
つまり、「新規入居者用『住まいのオリエンテーション資料』を製作する」
当社では、顧問先の管理組合に対し、新規入居者対策として、
オリエンテーション資料の製作をご提案しています。
右の画像は、顧問先用に独自に製作した新規入居者向けオリエンテーション用の小冊子です。(表紙と目次)
「ウエルカムガイドブック」と名付けています。
イラストレーターまでの技術はないので、パワーポイントで作ってみました。
皆さんが新築マンションへ入居されたとき、管理会社から
・生活のしおり
のような資料を渡されませんでしたか?
引越しの手続きや電気・水道・ガスの開設方法、役所の連絡先・ゴミ出しルールやマナーなどについて書かれた冊子です。
あれを、後から入居してきた方のために、管理組合として新たに製作したものです。
なぜ、管理組合が新たに製作するかと言うと、
・新築のときと違い、すでに管理組合が活動しているため、管理組合が入居者を迎え入れる側として主体的に製作にかかわりリニューアルしたほうが「実感がこもり、伝わる資料」となりやすい。
・管理会社が製作する資料は一般的に文字中心で読みにくいため、絵や写真・イラスト・表などを用いて視覚に訴えることができる。
・管理組合とは?理事会とは?総会とは?といったマンションの運営に関するものや、生活音トラブル対処法・近隣の便利MAPなど、マンション独自の資料が作れるし、すでにマンションで起こった生活上のトラブル事例を載せるなどして、入居前に注意喚起することができる。
・新規入居者は、知らないところから引っ越してきて様々な不安で一杯の可能性が高い。そこで管理組合が入居者を迎え入れるための資料を用意することで、入居者が新たな生活を踏み出しやすくなる。(だからウエルカムガイドブック、と言う名前なのです)
といった理由です。
ほとんどのマンションでは、こういったマンション独自のオリエンテーション資料を用意することはありません。マンション購入者は、売買契約や不動産引渡し時に不動産仲介業者や売主から管理規約などの「お堅い資料」をどさっと渡され、「面倒くさい」「いつか読もう」と、ほとんど内容に触れることなくなく、押入れの奥へ葬られてしまいます。賃借人も同様でしょう。
そうしてマンション独自のルールや慣習などを十分に理解しないまま、
「管理費はちゃんと払っているから管理会社がやってくれる」
「鉄筋コンクリートが静けさを、セキュリティが安心を保証してくれる」
「ペット不可とは書いていないから何も気にせず犬を飼って良い」
といった浅い概念を不動産仲介業者から植え付けられてしまった新規入居者の多くが、既存の住民との間でトラブルを起こしやすいのです。
せっかくの新規入居者がマンション内でトラブルを起こしたり、雰囲気を悪くするようなことがあっては、全員が住みづらくなってしまいますよね。
新規入居者向けオリエンテーション資料、絶対に作ってください。
おすすめです。
もちろんご依頼いただければ喜んでまいります。ただしデザインセンスはノークレームで!
ちなみに、この新規入居者向けオリエンテーション資料、「製作する」だけでは効果半減です!
(続く)
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《マンション管理の良し悪しが「住み心地」と「不動産価値」に影響を与える時代を創る》
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