先日、顧問先マンションで通常総会があり、全議案が無事に可決承認されました。ここで今期理事の皆様は任期が終了となります。築30年、特殊な設備改修などの重たい課題に取り組んでいただいた理事の皆さん、お疲れ様でした。
ところで、この総会のあとで、新旧理事役員間の引継ぎを兼ねた懇親があり、先ほどまで理事だったシニアの女性理事さんたちが、なんと食事にとネパールカレーを振舞ってくださいました。
マンションの集会室がスパイスの効いたカレーの香りでいっぱいに広がります。
ネパールやインドのカレーは専門店で食べるもの、という固定概念が取られて、なんともフレッシュな懇親会です。ダイエットを忘れて図々しくおかわりしてしまいました。
昔から「私、高齢なので」と、理事の順番が回ってくると引き受けるのをためらう方が多いのですが、私は、マンション管理組合の役員は、シニアが楽しみながら無理なく続けられ、人生を楽しく生きるひとつのツールでもあると思っています。
実際に、私がこれまで何百とマンション管理組合をみてきましたが、シニア(特に女性ですかね)が生き生きしているマンションは結構多いです。
管理組合の理事の仕事には力仕事はないし、定期的な理事会へ参加して思ったことを口に出して、他の理事の意見にも耳を傾けて、実務は管理会社にお願いしたり、管理員の力を借りたり、僕らのようなコンサルタントを活用するなどすれば良いので「高齢だから理事はできない」という理由はありません。
また、マンションの懸案事項の解決は、極端に言うと「先延ばしさえしなければ時間制限やノルマはなし」です。仲間もできるし、楽しみながらできる仕事なのにな、と思います。
「私、病気がちなので」そういう方こそ、理事会に出て多種多様な価値観の人たちの考え方を「拒絶ではなく受け入れてみる」ことで、心身共にリフレッシュできますよ。
町内会(自治会)など、シニアの比率が非常に高いですよね。 もちろん若者のなり手がいない、ということもありますが、若者は経済の担い手としてビジネスで馬車馬のように汗をかかなければならない一方で、シニアの皆さんは時間と人生経験とを活かした地域(マンション)の担い手として、住まいで汗をかいていただく、というある意味役割分担なのかな、と。
ネパールカレーを頬張りながら、シニア世代のマンションを上手に支えて行きたい、と思った次第です。
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《管理組合の良し悪しが「住み心地」と「不動産価値」に影響を与える時代を創る》
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