マンション管理コンサルタントの深山です。
今回も、理事会顧問契約中のマンション管理組合の理事さんからの質問に
お答えしたものをシェアさせていただきます(一部抜粋・編集しています)。
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(Q&A)クルマの間隔の狭い駐車場で利用者からきた苦情への対応
Q.隣のクルマが、狭い区画の真ん中に停めず、かつサイドミラーを畳まないため、両隣の駐車場利用者から「何とかしてほしい」とクレームが入りました。両者が険悪な関係にならないような対応がありますでしょうか?
A.駅トイレの張り紙発想でいきましょう
平置きの駐車場で、その区画の幅が狭く、クルマが並んで駐車していると乗り込むときのドアの開け閉めだけでも苦労することがあります。ましてや、隣のクルマのサイドミラーが畳まれていないと、ドアにたどり着くだけでもきつい時があります。サイドミラーに触って曲がったり壊したら大変です。
特に平成初期以前の時代のマンションでは、駐車場へ停めるクルマが5ナンバーを想定していたのか、車幅のある3ナンバー車が多く停められると、その傾向が強くなります。
もっとも、今後は少子高齢化で軽自動車やコンパクトカーが主流になる可能性が高いですし、スライドドアですと心配が減りますが、、、
このような「お隣のクルマとの間隔が狭い駐車場の利用者は、ストレスを抱えやすくなります。
「隣のクルマのサイドミラーが邪魔なので、折りたたむよう注意してほしい」
などと、迷惑している駐車場利用者から、管理会社を経由して理事会へ要望(クレーム)が来ることもあるでしょう。
こんなとき、理事会からサイドミラーを折りたたんでいないクルマの持ち主へ「隣のクルマの持ち主からクレームが来たのでやめて欲しい」とはストレートには
言いにくいです。
クルマの持ち主同士が鉢合わせたら気まずくさせてしまいますし、場合によってはお互いに険悪な雰囲気になりクルマを傷つけあう事件にならないとも限
りません。理事会が間に入って仲裁することも大変です。
そんな、ちょっとしたことでも気配りしたい理事会へご提案なのが、画像のようなチラシ(A5サイズ位)を作り、フロントガラスとワイパーで挟んでおくか、サイドミラーへ輪ゴムでくくりつけるような対応です。
駅トイレの張り紙を「汚すな」から「いつもきれいにお使いいただき、ありがとうございます」と訴え方を変えただけで、汚す人が減り清掃が楽になった、というのと似ている発想です。
複数の管理組合で提案し、実際に使ってみた結果、
「クルマの所有者同士が揉めることなくサイドミラーが畳まれるようになった」
「クルマが真ん中に停めてもらえるようになった」
とトラブルなくマナーを守り合えるようになったと大好評でした。
直接相手方を責めるのではなく、サイドミラーを畳むことはあなたにとって得ですよ、というメッセージを発信することで、自発的に対処してもらうように促すことをお勧めします。
居住者同士が気持ちよく生活しあえる環境作りの一環で、という発想で考えることが、2者間のトラブルを回避する方法につながりやすくなります。
ぜひ試してみてください。
(え、サイドミラーが手動のクルマは今時珍しい!?)
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《管理組合の良し悪しが「住み心地」と「不動産価値」に影響を与える時代を創る》
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