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マンション管理士に必要?な7+1の価値観(1.コンサルタント)

≪マンション管理コンサルタント(管理士)を目指す方へ伝えたいこと≫

当社にある「7+1のバリュー」その1
【1.コンサルタント(consultant)として問題解決が使命と肝に銘じる】

僕は「マンション管理士」という国家資格よりも、「マンション管理に関するコンサルタント」という自らつけた名称のほうが好きです。この2つの名称には、これまでの経験から似て非なるものがあります。

マンション管理士は、マンションの管理に関する専門的な知識を身につけ、助言する者が持つ資格、といえます。マンション管理に関する専門家、ということです。

一方で、マンション管理に関する「コンサルタント」は、マンション管理に関する具体的な問題を解決することが求められます。

マンション管理士=専門家
マンション管理コンサルタント=問題解決者

とても大きな差がある、と思っています。

マンション管理士は専門家ではあっても、コンサルタントではない。
むしろ専門性は管理会社のベテラン社員のほうが実務経験が高いでしょう。
するとマンション管理士の存在意義はなんなのだ?と考えさせられます。

もちろん今でも私自身は問題解決者として発展途上ですが、
少なくとも「専門家」としてのマンション管理士よりも、
「マンション管理組合が抱える問題や課題の解決者」としてのコンサルタントでありたい、
と考えています。

ということで、
【1.コンサルタント(consultant)として問題解決が使命と肝に銘じる】
についてですが、私自身はコンサルタントファームの出身ではありません。

不動産仲介やマンション管理会社などを経験して、今の仕事をしながら
少しずつ身に着けてきたつもりです。

むしろお客様(管理組合の役員)にコンサルタントファームにお勤めの方が多く、
その考え方を学ばせていただいたり、コンサルタントに関する本を読んで、
少しずつ理解してきました。

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1.マンション管理組合の問題解決に必要なこと

 1-1 問題の本質が一体どこにあるのか?を常に探る
 1-2 お客様へのヒアリングは、質問(なぜ?)を繰り返し情報を集める

    私は「お客様に質問すること」が好きです。これは、不動産仲介業に従事していた時から、
    不動産購入を検討するお客様に、お客様の状況や想いなどを聞かせて頂き、その方に
    あった不動産探しの手伝いを本業としていたことが影響しています。

    多くのお客様に会って、ヒアリングをして得た結論は、
    「お客様自身が語る問題は「本当の問題」ではない」ことです。
    特に、管理組合がお客様であるこの仕事では、相談者である理事会(理事長)一人の話を
    真に受けると、本当の問題がどこにあるのかが見えなくなり、提案も的外れになることが
    ほとんどです。

    複数のお客様を質問攻めにするくらいがちょうど良いです。
    もし質問攻めを嫌がるようなお客様がいたら、残念ながらそのお客様に
    問題の原因があることが考えられます。

 1-3 ヒアリングは、事実だけを拾い上げる(意見や憶測は一切参考にしない)
   
    お客様からの相談をよく聞いてみると、
    「事実」「本人の意見・推測」が混ざっていることがあります。

    私が問題解決のために知りたいのは、「事実」だけです。
    意見や推測(憶測)は不要なばかりか、問題解決の妨げになります。
    
    また、事実を拾い上げるために、泥臭いですが現場に張り付くことも必要です。

    先日、ある大規模マンションで、フロントサービス(コンシェルジェやミニショップ・カフェ)の
    コスト削減相談を受けた際に、スタッフが用意した分析資料は一見して良くできているように
    見えましたが、机上のもので説得力がありません。

    そこで、スタッフに平日・週末の終日を張り付かせ、実際に利用者の数や利用状況、
    従業員の動き(動線)を観察させました。実際に自分の目で見て感じたもので
    提案しましょう、と。

   

 1-4 お客様の要望や制約条件にとらわれない(柔らか頭)
   
    私はあまのじゃくな性格で、お客様からの依頼をそのまま「はいわかりました」と真に受けて
    対応することはありません。見積もりを出すときも、要求どうりの仕様で提出することは
    ほとんどありません。 

    なぜなら、お客様の依頼や要求仕様が問題の解決になっていないことが多いためです。
    お客様が自ら考えた要望や制約条件に合わせていたら問題の解決が難しいことも多く、
    私が自ら問題を正確に理解しない限り、解決案もないわけですから、
    安易な見積もりは出しません。

    医療でいえば、お客様が「お腹が痛いから注射を打ってください」と依頼されて
    その通りに注射する医者はいないのと同じです。    

    一部の定型化されたサービスを除き、基本的にはまずお客様から症状(事実)をうかがって、
    解決案を提示し、それに共感して頂いて、初めて見積もりが出せるものだと思っています。

1-5 自分なりに仮説を立ててシミュレーションする

   コンサルタントであれば当たり前ですが、上記のように事実を集めたら、
   「本当の問題は●ではないか?こうすれば解決できないか?」と
   自分なりの仮説を立て、それに基づいて提案を作ることです。
  
   そのプロセスで、コンサルタントが使う技術として
   MECE(モレなくダブりなく)・ロジックツリー・比較表などを用いるわけですが、
   ここでは割愛します。
 

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以上が、【1.コンサルタント(consultant)として問題解決が使命と肝に銘じる】
自分なりの考え方です。

なお、私がコンサルタントとして衝撃的だったのが、
大前研一のコラムで、

社長に『明日の降水確率は○○%です』と助言するのはコンサルタントではない。
『明日は傘を持っていきなさい』と具体的に助言するべきだ。

といったような内容のコメントだったと思います。
大切なことは、評論家はいらない、ということです。

自分の助言に責任を持って提案するためには、マンション管理士という専門家よりも、
コンサルタントという名称を使うほうが自分に合っている(覚悟もできる)と考えています。

マンション管理コンサルタント メルすみごこち事務所

《管理組合の良し悪しが「住み心地」と「不動産価値」に影響を与える時代を創る》

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