Q.大規模修繕工事は何のために行うの?
A.せっかく何千万円も出して購入したマンションの住み心地と資産価値とを数十年~100年守るために行います。
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マンションが新築してから1回目の大規模修繕工事(築12年~15年目位)は、皆様のお部屋が雨風によって漏水しないよう、そして建物の長寿命化を支えるための鉄筋コンクリート(壁・柱・梁)を雨風や紫外線から守るよう、外装工事(人間で言えば表面の肌や骨・筋肉のケア)が中心となります。
以降、12~15年位の周期で同様の外装工事を行いつつ、2回目以降ではさらに内部(エレベーターや給水ポンプなどの各種設備や給水・排水・ガス・電気などの配管)の改修(更新)について、劣化度合いを見ながら順次行います。
鉄筋コンクリートや防水のケア(外装工事)が人間に例えると肌や骨・筋肉のケアとすると、各種設備や配管の改修工事は、人間に例えると「血管のケア」と言えるかもしれません。
肌が荒れれば見た目の美しさが損なわますし、骨や筋肉が弱まれば老化が進みます。またいくら骨や筋肉が頑丈でも、血管が詰まれば生きていくことはできなくなります。
マンションもまったく同じです。見た目が劣化すれば価値が下がりますし、鉄筋コンクリートが劣化すれば漏水が起こったり地震に弱くなったりと長く住むことができなくなります。また設備や配管が壊れれも直すことができなければ生活ができなくなります。
建物と設備とを共に良好な状態で維持するため、劣化度合いを見ながら予防的な修繕を計画的に実施する必要があります。あなたが何千万円も出して購入したマンションの住み心地と資産価値とを数十年~100年以上に亘り守るために、大規模修繕工事を行う必要があります。
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Q.では人間に例えて「脳」は?
A.脳はあなたを含めた「管理組合」そのものです。
いくら建物や設備の劣化を予防したくても、それを検討するマンション区分所有者の皆様(管理組合)が自分の住まい(健康)に低関心であったり、工事費(手術代)が賄えなければ、マンションの寿命は短くなります。
大規模修繕工事を実施するための「脳」である管理組合次第で、マンションの寿命が大きく影響することになるのですね。
マンション管理士(管理組合コンサルタント) メルすみごこち事務所
《管理組合の良し悪しが「住み心地」と「不動産価値」に影響を与える時代を創る》