≪マンション管理コンサルタント(管理士)を目指す方へ伝えたいこと≫
「聞き役」と「聴き役」。
この2つは大きな違いがあります。
人は、自分の話を聞いてくれるだけで問題の80%が解決する、
つまりすっきりして問題が問題でなくなる、と言う状態になります。
感情的なストレスが発散される、ということです。
聞き手は、極端に言えば話の内容を理解していなくても良いわけです。
うんうん、わかる、と共感のシグナルを出すだけで良いこともあります。
マンション管理士がはじめに身につけて欲しいことは、
実務よりもまず「聞き役になること」かもしれません。
共感することが、相談者として信頼される第一歩です。
そして次に身につけなければならないのは、
「聞き役」から「聴き役」への脱却です。
マンション管理・修繕の相談は、個々の組合員ではなく理事会や委員会全員の目の前で受けることがほとんどです。一対一であれば「聞き役」だけでもある程度信頼されますが、一対複数名(理事会) の場で、かつ理事会役員同士の考え方がバラバラである場合、ただの「聞き役」に終始するだけでは何の役にも立ちません。
「聞き役」はただの「良い人だった」となります。
コンサルタントが取るべきは「聞き役」ではなく「聴き役」、
つまり複数の相談者の話を聴き(内容を吟味し)、情報を整理し、問題点を抽出し、解決案を導き出す、というところまでがワンセットとして求められます。
そのためには「聴く」ことが必要になります。
そして「聴いた内容について質問する」を繰り返すことで、本質を見出すことが求められます。
「聞き役」と「聴き役」を磨き、より頼れるコンサルタントを目指したいものです。
マンション管理士(管理組合コンサルタント) メルすみごこち事務所
《管理組合の良し悪しが「住み心地」と「不動産価値」に影響を与える時代を創る》