当社が設立して1年目、まだ西新宿にオフィスがあったころ、小さな当社へお問い合わせいただき、以降4年間理事長を続けられたMさん。
当時は管理会社の対応が悪く、何回是正をお願いしても一向に改善されず、しかも管理委託料は高い状態でした。不満足だから想定的に高く感じる、ということを差し引いても割高でした。
そこで当社まで何度も足を運んで頂いて、数ヵ月後に当社をコンサルタントとしてご採用いただきました。
1年半かけて管理会社を変更し、年間数百万円の管理委託料を削減し、現在はサービスを受ける側である管理組合の継続性・活性化を狙い理事会役員の任期を1年で全員交代から2年で半数入れ替えにしました。
あらゆる改革を断行されました。
当時は無関心の住民が多かったマンションが、毎年取り組んでいくうちに少しずつMさんへの理解者が増え、意見交換も活発になってきました。
そして先日。
通常総会でMさんは退任し、会場は大きな拍手に包まれました。
私も感慨深いものがありました。
会社を育てて頂いたお一人でしたから。
深山「本当にお疲れ様でした!本当に理事に戻らないのですか?」
Mさん「流れは作ったから。これ以上いると良くないから」
引き際がとても格好良かったです。
本当にお疲れ様でした。
実は正直なところ、Mさんは初め合意形成が上手ではありませんでした。
しかし少しずつ経験を積み重ね、理解者が増え、合意形成が図られていったのでした。
合意形成は、努力と時間によって身につけることができるのです。
しかしどうしても多くの組合員を同じ方向へ導くことが無理・苦手と感じたり、
時間がない方(管理組合)には、
「合意形成が出来る人を活用する」
ほうが、管理組合で物事を進めるのには近道であったりします。
あなたが理事長だとして、
マンション内の合意形成を
自らの手で掴み取りますか?出来る人にお願いしますか?
(メルマガで合意形成をシリーズで書いています。拙文ですがぜひご登録下さい。)
マンション管理士(管理組合コンサルタント) メルすみごこち事務所
マンション大規模修繕工事を成功に導く9か条とは?
《管理組合の良し悪しが「住み心地」と「不動産価値」に影響を与える時代を創る》