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これは驚きました。
大手管理会社の東急コミュニティーが、同じく大手管理会社のコミュニティワン(旧ダイア管理)等を束ねるユナイテッドコミュニティーズを360億円で買収した、と発表されました。
ユナイテッドコミュニティーズ自体が大手・中堅の管理会社をM&Aでまとめ大きくしてきただけに、さらに大きな管理会社に買収されるとは思いませんでした。ファンドが株を持っていましたから、明確な出口戦略に基づく株の売却によるものと考えられます。
^^^ここから(日本経済新聞WEB 平成25年1月30日より転載)^^^^^^^^^^^^
東急不動産グループのマンション管理大手、東急コミュニティーは30日、中堅マンション
管理会社のユナイテッドコミュニティーズ(東京・品川)を約360億円で買収すると発表した。
買収により、マンション管理戸数で大
京グループを抜き国内1位に躍り出る。
マンション新築販売が伸び悩むなか、管理業務をグループ事業の中核の一つに据える。
2月28日付でアドバンテッジパートナーズ系ファンドなどが保有する約15億6千万株を全株取得する。
取得額は一部費用を含め361億6千万円。自己資金と金融機関の借入金で賄う。
ユナイテッドコミュニティーズは傘下にコミュニティワン(東京・品川)など3つの管理会社を抱える。
管理戸数は合計で約15万戸。
東急コミュニティーグループの管理戸数は約30万戸で業界3位。
買収で東急コミュニティーグループの管理戸数は約45万戸となり、現在トップの大京グループと
2強を形成する。
買収により管理収入を取り込むとともに、管理組合や専有住戸向けの各種サービスを提供し
収益源を増やす。
東急コミュニティーは現在、専有住戸の居住者向けに、水回り設備のトラブル時の緊急駆けつけや
家事代行といった各種生活支援サービスの提供を強化している。
こうしたノウハウを買収先とも共有、サービスの提供先を拡大する。
^^^ここまで^^^^^^^^^^^^^^^^
では、コミュニティワン等のユナイテッドコミュニティーズ(吸収される側)へマンション管理業務を委託している管理組合様にとって、今回の東急コミュニティーによる買収による影響があるでしょうか?
1)短期的視点:
特に大きな変動はないと考えます。労働集約産業から抜け出せないマンション管理業界では、
担当者がすぐに入れ替わることは考えづらく、管理人と同様に継続されるものと考えられます。
2)中期的視点:
大規模修繕工事において、施工業者として積極的に受注を目指すものと考えらえられます。
元々東急コミュニティーは修繕工事部門を持っており、元請受注に積極的です。
管理組合様が気をつけないと、高い工事費を払う可能性が考えられます。
さらにコミュニティワンは旧ダイア管理であり、ダイアパレスシリーズの築20年以上のマンションを
多く管理していますから、大規模修繕(改修検討)は大きなビジネスになると考えていると推察します。
3)長期的視点:
東急コミュニティーの影響力が強くなりl、東急色が強くなるでしょう。ただし1年2年ですぐに変化するものではなく、時間をかけてゆっくりと色が付いてくると考えられます。
しばらくは推移を見守りたいと思います。
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マンション管理士(管理組合コンサルタント) メルすみごこち事務所
《管理組合の良し悪しが「住み心地」と「不動産価値」に影響を与える時代を創る》