先日、東京のあるタワーマンションの管理調査に行ったとき、屋上のルーフドレン(排水口)がきれいに清掃されているのに感心しました。
この排水口、鋳物のお椀(ストレナー)で大きなゴミの進入を防ぎ、雨水だけを流すように作られています。
しかしこの口の周りに土砂が溜まりやすいのと、濡れた落葉などがお椀へ何重にもかぶさるのとで、排水できなくなっているところをかなり見かけます。
管理人のいるマンションでは、彼らが屋上を定期的に巡回し、ゴミや土砂、枯葉などを取り除いてくれているでしょう。
しかし管理人のいない小規模マンションや屋上へ上がる階段がなく管理人が登るのに危険なマンション、風の強いタワーマンションなどでは、常駐スタッフによるこまめな清掃はできません。
そのようなマンションでは、定期清掃のついでにプラスアルファの料金を払ってでも実施してもらいましょう。
近くに緑が多く土砂や落葉が舞い込んでくる可能性の高いところを除き、少なくとも年2回程度の清掃を依頼しましょう。夕立の多い夏の前と冬(落葉が落ちきった後)の実施が理想的です。
またルーフバルコニー先(手摺とパラペットの間)で作業させる場合には居住者へあらかじめ告知しておく必要があります。
屋上が排水不良になると極端に言えばプール状態となり、防水の切れ目から雨水が浸入し最上階住戸の雨漏り原因となります。ちょっとした清掃でそのリスクがなくなりますので、実施していない管理組合は是非導入してくださいね。