「住民説明会に誰も来なくて、、、どうしよう」
という「夢」を見たのは、
先日に居住者向けの住民説明会を開催した、東京都区部のマンション管理組合理事長さん。
もともと現行管理会社のサービス対応に疑問があり、懸案事項が2~3年も先送りになってきたことなど、疑問が不満へと変わってきていました。
今年、輪番制で理事に選ばれ、他の理事さんに「管理委託の見直し」検討を提案、対話を重ねた結果、
「思い切って見直しを検討しよう」
「住民の皆さんにも聞いてみよう」
という方向になったそうです。
そして迎えた住民説明会当日。
私が20分前に会場へ行くと、理事長がぽつんとひとり。
「まさか、夢が当たるんじゃないだろうか、、、」
心配でならない様子。
10分前、参加者ゼロ。
理事長、諦めの境地。
ところが。
7分前に1名が来て胸をなでおろした後から、1名また1名、2名、1名、、、次々とやってきて、定刻時にはなんと20名以上が着席!
これまで毎年の総会でも10名程度しか参加者がいなかったらしく、理事長さんは「組合員のほとんどが無関心」と心配していたところだったので、
「これだけ多くの方々に興味を持ってもらえるとは思わなかった」
と、びっくりしていました。
さらにびっくりしたのは、参加者から活発な意見・質問がなされ、対話の場になったことです。
最後は理事長の挨拶と共に、拍手で散会。
多くのマンション管理組合は組合員同士がバラバラで、もともと奥手でもある日本人同士、「きっかけ」がないと仲良くなりづらいようです。
その「きっかけ」が、今回の住民説明会でした。
理事長さんが勇気を出して灯した火(きっかけ)が、一気に大きくなった瞬間でした。
いつも言うようですが、、、勇気を出してきっけけを作れば、たいていのマンションは改善と対話に向けて動き出します。
「夢が逆夢で良かった、ここからがスタートだね」
「ですね」
「自分たちの住まいのために頑張ろう」
と笑顔で語った理事長さんと副理事長さん。
改善・改革への一歩、スタート!