「幾ら説明しても、伝わらなければ話さなかったのと同じ」
私がいつも肝に銘じていることです。
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昨日は東京豊島区の管理組合へ、大規模修繕の勉強会に。
私はハード面のテクニカルな部分はプロでないので、修繕全体の流れや資金面・合意形成について話してきました。
私の話のクセは、説明している最中、
「今の説明わかりましたか?」
「わかりづらくないですか?」
「伝わっていますか?」
とお客様にしょっちゅう確認することです。
特に、お客様(特に奥様やお年を召した方)のうなずきが少ないとき。
必ず聞きます。
どんなに優れた話でも、相手に伝わらなければ意味がありません。
どんなに専門的な話でも、相手に響かなければ話をしなかったのと同じです。
(難しいこと言って相手を混乱させるだけ罪かも)
お客様と業界、お客様と専門用語とをつなげる「通訳」の仕事が、マンション管理士の仕事の一つだと私は思っています。
お客様に伝わると、皆さん難しい顔だったのが、段々とほぐれてくるのですね。
そして笑顔が出たり質問や意見が出始めたり、お客様通しで会話が弾み出したり。
最初はお通夜みたいな重苦しい雰囲気が、終る頃には活発な話し合いの場になっている。
この「伝わっていくことによる場の盛り上がり」を体感するのは、自分にとってなによりの喜びです。
要するに、好きなんですね。
管理組合の合意は、このような小さな場の雰囲気作りから少しずつ広がり形成されるものだ、と私は思います。