マンション管理とは離れますが先日、メルすみごこち事務所の理解者であり私の大切な友人であるクニユキさんが、彼らしいサイトを立ち上げました。
『生活居住空間学 みんなの住みか』
自宅のありのままの姿を投稿するコミュニティサイトです。
私もさっそく『メルすみ』の名前で自宅バルコニーからの景色を載せてみました。
みんなの住みかとは?
サイトの説明は彼の言葉を借ります。
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自分の家に始まり、親戚の家、友人の家、知人の家、、、
人は、一生のうちにいったいいくつの居住空間を目にするのでしょうか?
現在、日本には約5000万戸以上の住宅が存在します。
部屋の数はというと、、、優に1億以上。
それほど数多くある居住空間ですが、私的な空間であるがために、
他人の住まいを見ることはなかなかできません。
商業施設、博物館、美術館、公共施設などとは違い、
実際に人が住んでいる居住空間を目にする機会は以外に少なく、、
メディアに取り上げられて目にすることもそれほど多くはありません。
しかし、
だからこそ、
居住空間は、見てみるのに一番面白い空間なのではないでしょうか。
100人いれば、100の居住空間があり、100の住まい方があるのです。
その居住空間には、きっと知らなかった住まいの工夫や
魅力的な住まい方のヒントが沢山あると思います。
テレビや雑誌、広告宣伝で取り上げられる居住空間は、
「ぱっと見キレイで整った」「豪華そうに見える」「流行にのったデザイン」
のようなものが大半です。
端正に整った白基調の家に、流行のブランド家具が並べられた格好の良い空間。
華やかな花が花瓶にさされ、奥の外国製オープンキッチンからは広いリビングが
一望できる。
プロのカメラマンが技術をもって「キレイニ」に写した、
そんな居住空間がメディアで多く取り扱われ、
知らず知らずのうちに、勝手な住まいの理想像がつくられます。
実際に人が生活している居住空間には、
もっと色々なモノ・生活品が自由/雑多に置かれているし、
生活感のある、味わい深い雰囲気が至るところにあるものだと思います。
細やかな部分で人それぞれが「その人らしい」住まいの工夫をしていて、
よい意味での人間臭さが空間の随所に見え隠れするものです。
人は皆、そういった自分が生活している人間臭い居住空間のどこかに
愛着を持っているのではないでしょうか。
そんな居住住空間をみんなで共有してみることができれば、
それぞれの人に何か新しい気づき・発見・喜びがあるではないだろうか、
と考えました。
例えば、たったひとつの小さなアパート住空間。
どこにでもあるような、たたみ6畳の小さな和室。
でも、もしかしたら、
穏やかな間接照明のもと、
味わい深い本木のテーブルと座椅子が置かれていて
季節を彩る植栽が見事に飾られており、
住まいの工夫が随所に見られるとても魅力のある空間かもしれません。
そしてそこには、
住まい手の思い入れが垣間見れるだけでなく、
見る人にとっては、新たな気付きや発見があり、
結果、それが新たな居住空間つくりへのヒントとして生かされていくかもしれません。
だとすると、
こうした居住空間をみんなで共有していくことは、
実はとってもワクワクする試みなのではないかと思うのです。
そもそも、人間が一番多くの時間を費やすのは居住空間。
だからこそ、
居住住空間は大切にしたいし、
より興味を持って工夫していくことで、毎日の生活も楽しくなると思います。
自分の住まいが好きになると、人生はもっともっと豊かになるはずです。
「みんなの居住空間を見てみたい」
単純な想いをかたちにしてみました。
「みんなの住みか」を利用する人たちが、
住まい方に工夫をするきっかけを得たり、住まうことの楽しさを新たに発見したり、
自分の居住住空間にもっと愛着をもてたらよいな、と思ってます。