(前回記事「小規模マンション「復活への道」(3)」はこちらをクリックして下さい。)
急ピッチで準備を進めてきて、ようやく臨時総会の準備です。
今回は、総会議案書を私が作成しました。管理会社時代に様々な議案書を作ってきたことが役に立っています。
就任したばかりの理事の皆さんも少しずつ理事会活動に慣れてきて、出欠票の回収や声掛けなどを積極的に取り組まれた結果、約15件のうち1件を除き全員から票を集めることができました。管理規約の全面改訂は総議決権数・総組合員数の4分の3以上の賛成が必要ですが、これもクリアです。
わずか2ヶ月前までは「理事会なし」「総会なし」「コミュニケーションなし」「ルールなし」なし、なし、、、だったのが、今では管理組合としての「形」と「血の通ったコミュニティー」ができつつあるのを感じるようになってきました。
総会当日、約半数が出席し、ワイワイと楽しく話しながら全議案が承認されました。
規約が整備され、管理会社の導入が決まり、建物調査診断や長期修繕計画の作成も承認されました。
そしてこれが一番嬉しい議案だったのですが、理事からの提案で議案化した「自動販売機の設置」も皆さんの承認を得ました。
何故この議案成立が一番嬉しかったかと言うと、
「管理組合員が自分達で考えた議案」
だったからです。
私はちょっとアドバイスし、議案書の文案を作っただけです。実務(ベンダーとの折衝や条件交渉、イメージ写真取り寄せなど)はすべて理事の皆さんで行いました。
『皆さんも是非この販売機でジュース買って下さいね。1本売れれば○○円の収入が管理組合に入りますからね』と理事も営業を兼ねています(笑)。
つい最近までの『無管理』状態では考えられない自主性です。
そして「財政の厳しい管理組合に収入源を」との意識の芽生えです。
そして出席者の笑顔、会話、理事の安堵感、、、
『活きた総会』ここに携われることは私にとって快感ですし、マンション管理士冥利に尽きます。(肝心の問題解決はこれからスタートですが)