週末は顧問先の東京区部にある超高層マンションの理事会へ。
ちょうどこちらでは管理会社変更のための選定を行っています。
この日は10社から5社へ絞込みを行いました。
当然、落選となった管理会社へはその旨を通知しなければなりません。
当所では、希望する会社に対し、落選した理由をありのままお伝えしています。
電話でもメールでも、これは結構大変な作業です。
それでは何故細かくお伝えするのか?
理由は2つあります。
1)回答することが参加してくれた管理会社に対する誠意と思っているから
2)見積金額が高かったのか?という質問が多いが、本質を理解して欲しいため
今日はせっかくですから、落選した理由を書いた文章を以下に掲載してみます。
(以下当所からのコメント)
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お耳に痛いかもしれませんが、当方のせめてもの誠意と受け止めてください。
御社に対する理事及び当所の評価については以下の通りです。
○提案が少なかった
(御社のご提案2つはいずれも的確でしたが、他社は加えて4つ(つまり当所の
お送りしたフォームの上限いっぱい)に提案を寄せており、熱意が感じられた。
○近隣で管理しているマンション一覧を教えて頂きたかったのに、○○区と○○○市という遠距離のマンションが紹介されていた
○質疑の質が普通であった
質問の数は多く応えがいがありましたが、他社は当方が提示した仕様書の『抜け』をしたり、仕様書からは見えてこない点を細かく質問してきたりと、よく見ていました。
○会社概要で提示頂いた数字を見ると、売上高に対する営業利益率が○%であり、他社が○~○%であったことと比較すると、本業における経営効率が良くないのではないか、という推測が成り立ちます。
つまり薄利多売の戦略という推測が立ってしまい、今回のような大規模でいろいろと大変なマンションの管理をお願いした場合、御社にとっても費用効果が悪くなり、長く続けていただけるか不安になってしまった
※別の管理会社に対する回答
○現地調査後の質疑がない
・『洞察力(観察力)』『問題提起力』『提案力』は質疑の中身からうかがい知ることができますが、御社は提出しませんでした。他社は質疑の中で当方が用意した仕様書の『抜け』を指摘してきたりと細かくチェックを入れていましたが、御社にはそれがありませんでした。
・悪い言い方をすると、他社が熱心に見て指摘した質疑のおいしい所だけ取ろうとした、、、と受け取られても仕方ありません。
○会社概要・見積・提案書フォームのルールに加工や不満点があった
○理事長宛に21部送ってほしいとお願いしたが、1部のみしか届かなかった
以上、これら細かいことのように思うかもしれませんが、一つ一つの積み重ねが
理事の印象を悪くし、現行管理会社から御社に変えて大丈夫?と思わせる要素と
なっていったのは事実です。
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以上、2社への回答を載せてみました。
見積金額が高い、、、とは一言も言っていませんよ。(本当です)
なぜ落選したのか、、、次回ブログでは、当所の管理会社選定における考え方をお伝えします。