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管理費を下げたい その前に4(当たり前の「何をするか」と、意外な「誰が言うか」)

2013.4.23~メルマガ第33号~

【今回のお題:管理費を下げたい その前に4(当たり前の「何をするか」と、意外な「誰が言うか」)】

前回コラムでは、

・マンション管理組合における合意形成のスタートは
 「何が問題で」「どうすべきなのか」のストーリー作りが大切
・説明は論理的な内容だけでなく、感情的な訴えも必要

を書きました。

○当たり前の「何をするか」と、意外な「誰が言うか」

マンション管理組合(ここでは理事会)では、合意形成のスタート段階で「何をしたいのか」
というのは比較的簡単にまとめることができます。
前回コラムの通り論理的にまとめていくと「何をしたいのか」は整理され、明確になります。
(ぜひやってみてください)

例えば、
・管理会社のサービス品質を維持しながら管理費を削減したい

という「したいこと」「なすべきこと」が、理由と共に明確になったとします。

さて、ココから先が問題です。
問題は、この「したいこと」「なすべきこと」を、理事会の場で

『誰が言うか提起するか(説明するか)』です。

この、「誰が言い出すか」は、とても重要です。
理事のメンバーを口説くとき、たとえ同じ内容を話すにしても、
誰が言うかによって結果が大きく変わってくる事が良くあるからです。

もしあなたが理事(長)で、これから他の理事へ説明するとき、
次のような問題がありませんか?

・人前での説明で過度な緊張をしませんか?
 →人前で説明するのが不得意な方もいると思います。
  例えば、内容に論理性があり正しいものでも、話し手がどもったり目が泳いだりするだけで
  人は不審に思い、突っ込みたくなるものです。

・声は大きいほうですか?
 →声が小さいと「説明の内容に自信がない」と受け取られ、
  質問攻めの対象となってしまいます。

・情熱を込めて説明ができますか?
 →熱く語ることは大きな声で話すのと同じく、内容そのものと同じくらい大事なことです。
  人は「これほどまでに真剣に熱心なんだから信じよう」と動きます。

  特に管理組合の運営においては、深い関心を持つ方はあまり多くないので、
  熱く活動してくれる方そのものが貴重な存在として、任せられやすくなります。

・話し手と聞き手の年齢や性別のバランスはいかがですか?
 →男女平等が当たり前になった今日の日本でも、管理組合の運営の場でははまだまだ男性主体ではないでしょうか。
  またシニアの住民は、年下に言われたくない(提案に従いたくない)というプライドもある人が多いです。

  特に理事の中に、過去にアクティブに理事を経験した方が多いと、先輩理事としてのプライドもあるでしょう。

  同じことを言うにも、あなたがまだ30代で50・60・70代の先輩の方が多いマンションであれば、
  同じ世代の他の理事さんに説明してもらったほうが受け入れられやすい、と言えます。

  マンション管理組合は都心のタワーなど人種のるつぼ化したマンションを除き、
  まだまだ日本的なムラ社会が残っています。
  儒教的な文化(年上を敬う)というのもまだまだあります。

以上のように、どんなに優れた提案であっても、『誰が話すか』は非常に重要です。

普段から人とコミュニケーションをとる仕事をしていない方は、
それに優れた方を仲間にして、説明をバトンタッチしてもらうくらいがちょうど良いです。

営業職の方・コンサルタント・士業の方・多くの部下を持つ方・会社経営者など、
人とコミュニケーションをとる事が仕事の方であれば、話し手として十分です。

また、必ずしも「完璧な説明をしなければならない」、ということでもありません。
あなたより向いている方がいればお願いする、程度で十分です。

どんなに中身のない話でも、一流のペテン師に引っかかる人はいくらでもいます。
それは話の内容以上に、話し手そのものが魅力的に見え、信用してしまうからです。

一方で、どんなに中身に優れた内容でも、話し手に人を得ていないために先に進まない、
といった不条理なことも結構あります。

『説明の内容(前回コラム)』と『話し手』の2つをなるべく意識して、
まずは理事会での合意形成を少しでも円滑に進めることをおススメします。
理事会での合意形成なくして総会(住民全体)の合意形成もなし、ですから。

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次回以降のメルマガでは、合意形成を促進するために

34号 広報は恋人へ手紙を出すように
35号 アンケートにもルールがある
36号 先輩への気配りを忘れずに
37号 総会の出欠票は「取りにいくもの」
38号 議案の中身も説明者次第

について書いていきます。

・論点整理から合意形成を支援して欲しい!
・いますぐ合意形成をはかり問題解決しなければならない!
・隔週のメルマガは待っていられない!

と言う方は気軽にご相談下さい。

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以上「ディフューザーを使ってのアロマにはまっている☆」深山州でした!

 

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