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2024.06.05

修繕積立金の積立方法について

 

マンション管理士の武居です。
分譲マンションの管理において、長期修繕計画に基づく修繕積立金は、マンションの持続可能な維持管理に不可欠です。その準備方法として大きく分けると「均等積み立て方式」と「段階積み立て方式」の2つの方法がありますが、それぞれに適した状況と利点が存在します。

『均等積み立て方式』はその名の通り、修繕積立金を毎月同じ額で積み立てていく方法です。この方式の最大の利点はそのシンプルさにあります。毎月同じ額を積み立てるため、住民は負担額が一定であることを理解しやすく、予算管理がしやすいというメリットがあります。

しかし、初期段階で修繕がそれほど必要ないにも関わらず、多額の積立金を集めることになるため、その間は資金が遊んでしまう可能性があります。注意しなければならないのは、必要な金額を均等に積み立てたとしても、支出はまとまって出ていきますので、計画期間中に一時的に資金不足になることがあります。

『段階積み立て方式』では、初期の積み立て額を低く抑えつつ、将来的に修繕が必要となる時期が近づくにつれて積立額を増やしていく方法です。これにより、初期の住民の経済的負担が軽減され、新しい入居者にとって魅力的な選択肢となる場合があります。物価上昇や未予見の修繕が必要になった場合は計画以上の値上げを必要とするリスクがあります。

また、計画期間の後半に行くほど積み立て負担が大きくなるため、 結果的に区分所有している期間が同じであっても、築年数が浅い時点で所有していた人ほど負担が少なくなり、公平性の観点からも課題があると言えます。

マンションの特性や住民構成、経済状況によって、どちらの方式が適しているかは異なります。管理組合では、これらの情報を基に透明性を持って積立方法を選択し、住民にはその理由と将来への影響を丁寧に説明しましょう。
ちょっとしたボタンのかけ違いは、マンションの快適な住環境の維持や、長期的な価値を損なうことになりかねません。

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