コラム

指示待ちか、聞く耳持たずか、、、偏った設計事務所が多すぎる

2013.1.29~メルマガ第27号~

【今回のお題:指示待ちか、聞く耳持たずか、、、偏った設計事務所が多すぎる】

マンション大規模修繕工事の技術コンサルタントである、設計監理者。
いわゆる修繕専門の設計事務所や個人の一級建築士、管理会社の設計部門など、
多くの設計監理者が管理組合の支援を行っています。

ひと頃前までは、管理組合が直接施工業者へ工事を依頼していましたが、
さすがに最近では第三者としての設計監理者を採用する管理組合が増えてきました。

建物を調査・診断して、その結果に基づいて工事のプランを組み立て、
施工業者を選定し、工事が始まったら監理(チェック)する、という
一連の業務には専門知識や経験が必要です。設計監理者の期待感は高まっています。

ところで当社が管理組合コンサルタントの一業務として大規模修繕工事の
支援を始める前から、ずっと思っていたことがあります。

それは、多くの設計監理者が、

1)修繕技術はあるが、最終決断はすべて管理組合へ委ね責任を取らない

または

2)修繕技術があるが故に、専門家ヅラして管理組合の要望を聞かない

のどちらかのタイプに分かれている、ということです。

1)自分で判断したがらない設計監理者はプロのコンサルタントではない
 これは管理会社のフロント担当者や多くのマンション管理士にも言えるのですが、
 とにかく自分でリスクを負いたくないために、

 「私は黒子です。工事の主役である皆様に決めて頂きたい」
 
 と、暗に自分が言った、と言う証拠を残さないようにしています。
 
 または、管理組合役員の声の大きな方の意見が正しいかどうかを
 ジャッジせず、そのまま「お客様の指示だから」と受け入れる建築士も多いです。
 
 リスクを負わない(または発注者にだけリスクを負わせる)設計監理者は
 プロではありません。または自分の技術に自信がないか、仕事に覚悟がないのだと
 思います。

 お客様は専門知識だけが欲しいのではありません。
 検討のプロセスで「どっちの方向へ進めたら良いか」と判断に迷うとき、
 プロのアドバイスが欲しいのです。

 単に修繕技術だけを提供して、後はお客様が決めてください、と言うスタンスは、
 コンサルタントではありません。

2)経験とプライドがあり過ぎて管理組合の要望を聞かない設計監理者も多い

 人間、誰しも年を重ねると人の意見に耳を傾けづらくなったり、
 固定概念が離れなくなります。また発想が保守的になります。
 また本質的に人間は同じ行動を繰り返すことで楽をしたくなるものです。

 マンション修繕の仕事一筋に取り組んできたベテランの設計監理者の中には、
 自分の培ってきた範囲の外の話にはほとんど耳を貸さず、固定概念を押し付けて
 くる人がいます。

 自分の経験(成功体験)が離れないので、素人であるお客様(管理組合)の
 素朴な要望に応えようとしないのです。

 「この修繕はいくつかの方法がありますよね」
 『今までの経験で○○工法しかない。』

  「このあたりのタイミングで住民説明会を行ったほうが良くありませんか?」
 『必要ない。説明会をしなくてもトラブルになったことはない』

 「もっとわかりやすい説明をお願いできませんか?」
 『これ以上わかりやすくできない。専門性があるから任せているのだろう?』

 このようなスタンスの設計監理者へ依頼すると、
 完全に設計監理者の言いなりにならないと物事が進まなくなります。
 
 このタイプの設計監理者が管理組合をリードし続けると、
 施工業者選定のときに癒着(談合)されていても、ほとんど気付くこともないでしょう。
 

1)にしても2)にしても、修繕工事の設計監理者の多くが『技術提供者』であり、
『コンサルタント』ではないという答えに行き着いてしまいます。

『修繕技術者』+『コンサルタント』 = 『お客様が真に求める設計管理者』

であるべきだと思うのは、私だけでしょうか。

(次号へ続く)

 
※大規模修繕工事のセカンドオピニオン業務とは?
http://e-sumigokochi.net/category/1571438.html

※真のプロフェッショナルを目指して!設計監理業務をはじめました。
 http://e-sumigokochi.net/category/1571440.html
 

以上「コメダ珈琲のソフトクリームが美味しすぎて肝機能障害とのハザマで揺れている」深山州でした!

 

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