「次の大規模修繕工事まで、少なくとも18年間維持する」ことを目指し、大規模修繕工事を超長期でサポートします。工事の検討開始から完了までの支援はもちろん、工事後も定期的に状態を確認し適切に対応し続けることで、工事の効果を最大限維持し、最終的に大規模修繕工事の成功を確かなものにします。
本サービスでは、原則として「責任施工・プロポーザル方式」を推奨しています。、責任施工×プロポーザル方式のメリットを最大限に活かしつつ、当社の支援でデメリットを補うことにより、管理組合に最適な施工会社選定と工事内容の実現を目指します。
大規模修繕のご意見番(管理組合イニシアチブ)責任施工✖プロポーザル方式の特徴
メリット
- 複数社が独自に調査、設計を行うので、多様な提案が受けられます。
- 設計者一人で調査・設計する方式と比べ、仕様上の見落としが発生しません。また、大規模修繕工事に必要ない調査診断項目は省き、“設計”の工程がないので、検討期間が大幅に短縮されます。
- 金額はもちろん、仕様にも競争原理が働きます。
- 管理組合の苦手な工事に関する専門的なアドバイスが受けられます。
デメリット
- 見積もり作成に労力がかかるので施工会社が安易に応募しづらく、作業途中の辞退も増えやすい。
- 見積り要件の整理・比較検討が難しく業者選定の負荷が大きくなります。
大規模修繕のご意見番(管理組合イニシアチブ)サービス利用のメリット
『大規模修繕工事を成功』させるために、実施主体である理事会・修繕委員会の専門性不足を補完し、以下の様々なメリットをもたらします。
修繕積立金の節約
- 複数社の見積合わせによる「談合余地のない競争」で、金額の妥当性を担保します。
- 当社のノウハウを活かし、施工会社から無駄を省く提案やコスト削減方法を引き出します。
- 大規模修繕工事のサイクルを長くすることで、必要な資金をできるだけ少なく抑えます。
施工業者選定の透明性確保
- 施工会社の選定は区分所有者参加型で行いますので、修繕委員や理事会役員だけが責任を追う形ではありません。中傷や訴訟リスクから守ります。
工事内容の最適化
- 各施工会社ごとの提案により、施工範囲と施工方法を比較、当社の知見も加えて管理組合ごとに最適な施工方法施工範囲を選択することが可能です。
- 見積もり条件を揃えて、建物の長寿命化と経済性の最適バランスを求めます。
- 管理組合希望に基づき、近隣マンションに後れを取らない、時代に即した改良工事を提案します。その際、「将来の維持コストの抑制」と「修繕積立金残高の十分な確保」を重視します。
安心・安全・高品質な工事の実現
- 一定の技術・財務水準の会社から見積取得し、万一に備え履行保証保険や瑕疵保険の加入を義務付けます。
- 工事中は、施工現場と密なコミュニケーションで手抜き工事を抑止し、工事計画どおりの工事品質を確保するとともに、不必要な「追加工事」による予算オーバーを防止します。
- 竣工後も、アフター保証の立ち会いや技術スタッフによる定期的な目視点検を通じて現場の状況を観察し、劣化の早期発見に努めます。
- 万一、工事後に施工不良が発見された場合の瑕疵保険や施工会社との協議にも参加して管理組合を守り役の負担を軽減します。
- 専業の建物検査機関(日本建築検査研究所)のセカンドオピニオンを受けることも可能で、竣工当初からの不適切な工事を含めて、施工会社に必要な対応を求めていきます。
役員・修繕委員の物理的負担(時間)、心理的負担(トラブル・訴訟リスク)の軽減
- 全体の進行は当社がリードします。
- 意思決定の場面で、法的な確認や住民の意見をきちんと整理し、あとで混乱が起きないよう、しっかりとサポートします。
- 大規模修繕工事の事業開始から竣工までは、管理会社の元請けや、設計監理方式よりも短期のため、役員や専門委員の負担は軽減されます。
大規模修繕のご意見番(管理組合イニシアチブ)サービス導入の流れ
提案・お見積りのご提供
ヒアリングに基づき、ご提案およびお見積を提供いたします。理事会や修繕委員会に出席し業務内容の説明や質疑回答等に対応します。
契約開始前でも、秘密保持契約のご用意も可能です。
総会の決議を経てご発注
原則として、総会の決議を経てご発注いただきます。(予算や合意形成が済んでいる場合は除きます。)※議案書の作成支援から総会当日も出席し、質疑応答に対応いたします。
大規模修繕のご意見番(管理組合イニシアチブ)料金
報酬額※=工事請負金額の1~5%+消費税
大規模修繕のご意見番(管理組合イニシアチブ)利用者の声
予算内で諦めていた『再生』まで実現
埼玉県川口市 約75戸 築42年 第3回目
応募業者からの見積もりを元に、品質に影響のない範囲でできるだけ低コスト(中長期視点で)な工法を採用、浮かせたお金をバリューアップに振り向けました。
エントランスは約240万円をかけて明るくスタイリッシュに、外観も、追加費用をかけずに塗装色の変更だけで明るく洗練されたデザインへと生まれ変わりました。
3度目の大規模修繕工事だったことから、塗装の重ね塗りや防水の重ね張りについて、施工会社が提案してきた工法の妥当性についてメーカーの見解を取得するなど裏付けを確認。管理組合様からは、長期修繕計画(管理会社作成)で1億円の計画となっていた工事を、エントランスのリニューアル投資込みで8,800万円に収めたことで、品質確保とバリューアップのバランスを高く評価いただきました。
管理会社提案より4割安く“納得”の工事を実現
茨城県守谷市 約50戸 築14年 第1回目
管理会社から提示された大規模修繕工事の費用を不安に思った理事会からの相談で支援を開始しました。施工会社を募集し、提出された見積もりを管理会社提案と比べたところ、(応募6社平均で)2割以上安い金額が提示され、そこからさらに協議を重ね不要な工事を削った結果、最終的な請負金額は管理会社提案より約4割少なくなりました。
着工後、タイルの浮きが予想以上に多かったため、落下事故による危険のない廊下側の貼替工事を減らし、外側の補修を徹底して費用配分のバランスを調和させ、予算内に収めました。管理組合の皆さまからは、当社支援のおかげで、自分たちで不安なく選択しやり遂げることができ『納得感』が得られたと喜んでいただきました。
タワマン修繕成否の“カギ”足場工法を徹底追及
東京都港区 約350戸 築19年 第1回目
海沿い&特殊形状のため、応募6社の足場に関する考え方がばらつきました。工期、価格もそれに伴い大きく異なりましたが、当社専門家による各社への丁寧なヒアリングによりその根拠を整理した結果、安全性と経済性が両立する「組立足場と連結式ゴンドラのハイブリッド案」を最終的に管理組合として選択するに至りました。さらに大規模修繕工事中に出された共用施設バリューアップの課題解決のため、工事完了後に新しい委員会を設置して区分所有者が主体的に検討できるような流れを作りました。大規模修繕工事だけにとどまらず、管理組合運営そのものに携わる、マンション管理士事務所ならではのノウハウをご提供しています。