経験豊富な管理士を活用し、スピーディに課題解決したい場合は、通常の経験豊富なマンション管理士の活用(理事会アドバイザー)を選択して下さい。
マンション管理組合と管理会社との間の情報格差により管理組合が被ってきた様々な不利益や、少子高齢化・賃貸化に伴う将来的な管理不全マンションの増大という社会問題の改善を主目的として、国土交通省が2013年に国家資格「マンション管理士」制度を設けて、はや20年が経過しました。合格率は7~8%と低く、一定の勉強が必要な資格といえます。最近では毎年1,000名前後の合格者を輩出していますが、それぞれが一定の学力を有していると考えられます。
しかし、残念ながら試験に合格しても、実践=仕事で活躍する場がないのがマンション管理士の現状です。例えるなら、クルマの免許を取得したにも関わらず運転機会がないペーパードライバーのようなもので、誰しもペーパードライバーに突然都心の複雑な道路や高速道路を運転させ、その助手席に座りたいとは思わないように、いくらポテンシャルがあるからと言って管理会社の担当者より経験のないペーパーマンション管理士に、高いお金を払って理事会の顧問をお願いする管理組合はまずいないでしょう。国がマンション管理士制度を作った当初から恐れられていた管理不全マンションが着実に増え続けているにもかかわらず、解決の切り札と考えられたマンション管理士が期待されていたほど活躍出来ていない状況の裏には、このような現実があります。
一方、代表の理念の普及を目指し早くから株式会社として事業を展開してきた当社は、代表の考えに共感する管理士を集め、おかげさまでたくさんの管理組合様を支援させていただいていますが、最近、実績を評価してくださるお客様からの問い合わせがますます増え、当社所属のベテラン管理士だけでそのすべてにお応えすることが難しくなりつつあります。当社としても管理士の育成は急務であり、「意欲はあるが実務未経験のマンション管理士」を採用し、座学、先輩管理士との理事会同行、管理会社業務体験(クローバーコミュニティと提携)と日々様々な研修の取り組みを行っています。
しかし、研修のみでは当社や社会が目指すスピードで管理士を育てることは難しく、一人前の管理士の育成にはやはり「責任を伴う実務経験」が欠かせません。そこで、管理組合様がペーパーマンション管理士に安心して支援業務を任せていただける方法として、「未経験に見合ったとにかく安い報酬」と「経験豊富な管理士(高い報酬)によるフォロー」の両立を追求した結果、当サービスが誕生することになりました。
当社は、新人・未経験の管理士が叱咤激励をいただきながら経験を積ませていただく“実践の場”を必要としています。また社会も、そのようにして当社が育てる管理士が、将来管理不全マンションを少しでも減らしてくれることを期待しています。
新人管理士顧問サービスの業務内容は、 当社の標準サービスである『メルの理事会アドバイザー』と同じです。
また、「経験豊富な上席管理士」が全面フォローしているので品質についてもお約束しますが、質問・相談に即答せず持ち帰るケースが多くなるため、課題の解決に時間がかかる点を考慮し、破格の5,500円/月~で、サービスを提供させていただきます。
サービス名称 | 理事会顧問 メルの理事会アドバイザー |
新人管理士顧問サービス |
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担当者 | 管理士(経験者) | 管理士 (新人・未経験者) |
理事会への出席 | 担当者のみ | 担当者のみ (初回のみ上席管理士が同席) |
総会への出席 | 担当者のみ | 担当者(上席管理士が同席) |
理事会での助言 | 〇 その場での助言多く、 持ち帰りは少ない |
△ 持ち帰り、 後日回答するケースが多い |
個々の課題を解決するためのスピード | 〇(早い) | △ (時間はかかっても約束) |
メール等による日常の相談対応 | 担当者のみ | 新人・未経験者 (上席管理士がCCで把握) |
契約期間 | 1年(1年更新) | 1~1.5年(総会2回経験) ⇒ 以降は更新なし |
月額費用(税込) | 55,000円~ | 5,500円~ 管理士(経験者)の10分の1 |
別途報酬が必要な業務 ・規約改定 ・コスト削減コンサル 等 |
〇対応 | △ 極力なし ⇒急ぐ必要がある場合は 管理士(経験者)が別途報酬で対応 |
新人管理士顧問サービスの業務内容は、通常の理事会アドバイザーと全く同じですが、一点だけ、担当の新人・未経験管理士の経験が浅いため「質問や相談にその場で即答できないケースが多い」という点が異なります。
したがって管理組合様には、
即答を求めず、新人・未経験管理士が一旦持ち帰り、社内で先輩管理士から教育を受けながら、メールや次回理事会等で的確な助言をお返しするというスタイルの受け入れをお願いしています。
また、新人・未経験管理士の理解そのものがズレていた場合、宿題を持ち帰った意味がなくなってしまうので、理事会のやりとりの録音(録画)へのご協力をお願いしています。録音(録画)内容は、上席管理士を交えた社内の反省会で活用されます。
契約期間についても、通常の当社サービスと異なる特徴があります。
契約期間は、最長で1年6ヶ月(通常総会2回分を含む)となり、以降同じ管理士との契約更新はありません。新人・未経験のマンション管理士には、お客様から頂いたこの貴重な機会を無駄にしないよう、経験を積める期間を短く設定し、できるだけ早い成長を促します。また当社としても、成長した新人・未経験のマンション管理士にできるだけ早く独り立ちしてもらうことで、新たな新人・未経験のマンション管理士の育成に着手できるので、より多くのマンションを管理不全から救うことに繋がります。
なお、メルのサービスに共通することですが、契約期間中にかかわらず、理事会で解約を決議して頂いた場合、即日解約が可能となっており、違約金を頂戴することはありません。
途中解約の場合は、必ず上席管理士が担当業務をいったん引き取り、それ以降の管理組合運営が円滑に進められる状態にした上で撤収させていただきます。
本サービスは、趣旨に賛同いただき条件を受け入れていただける全ての管理組合様を対象としていますが、特に「行政から無料で派遣されるマンション管理士」の活用を検討されている(または実際に活用された)管理組合様におススメです。
行政から派遣されるマンション管理士は「無料(行政からの補助金)」なので、破格とはいえ単純に比較すると「それでも高い」と感じられるかもしれません。
一方で、行政から派遣されるマンション管理士の活用は、その場の一回限りか多くても数回程度であり、年間を通じて活用することは困難だと思います。また、行政もマンション管理士の公平な活用に努めた結果、理事会に出席するマンション管理士が毎回変わる可能性があるとも聞きます。
その点、当社の新人マンション管理士顧問は、キャリアはないものの同一の管理士が、経験豊富な上席管理士が常時フォローのうえで1年以上にわたり継続的にサポートします。しかも、支援内容も理事会の場限りの助言にとどまらず、調査・提案が必要な課題解決や、日々発生する相談にまで対応できますので、行政が派遣するマンション管理士よりも活用のし甲斐があるのではないでしょうか。
また報酬額自体、管理組合会計の「雑費」「組合運営費」「予備費」などから捻出できる(つまり総会の決議を要さず、理事会の裁量で決定できる)範囲を考えて設定していますので、ぜひお試しでご活用ください。