コラム

管理組合運営は「正しいこと」と「アプローチ」

東京都区部のマンション理事長からのメール相談。

管理会社から修繕積立金の大幅値上げが提案されたことに危機感を覚え、弊社にお問い合わせを頂きました。

その後のお客様からのメールを要約します。

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今日、今期第一回目の理事会がありました。

そこで、

(メルすみの)管理費と長期修繕計画の無料査定を利用してみることを提案しましたが、合意を得られませんでした。

「今やらなくてもいいんじゃない」
「もう少し様子を見てからでいいんじゃないか」
「管理会社も気分を悪くするんじゃないか」
「安かろう悪かろうになるんじゃないか」
「最初は無料だと言って、なんだかんだ高額な出費になるんじゃないか」

といった意見が出て、
「とりあえず、話だけでも聞いてみませんか?」と話しましたが、結局、見送りになりました。

このまま修繕積立金の値上げになってしまいそうな雰囲気です。

私が口下手でうまく伝わらなかったところもあると思いますが、
以前メールで言われたとおり他の理事との温度差を強く感じました。
と、同時に第一回目から正直挫折感を感じています。

もし何かアドバイスなどありましたら、教えてください。

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まず、
理事長の勇気ある行動、お疲れ様です。

さて、マンション管理組合(に限らずどんな組織でも)では、

「正しいこと」を提案しても、必ずしも受け入れられるとは限りません。

大切なのは、

「アプローチ」

です。

どんなに正しいことも、マンションのためになる提案も、
話を聞いてくれる方々(この場合は他の理事さん)に気持ちよく理解されないと、合意を得ることができません。

理事会の前に、

・出席メンバーは誰と誰か?
・話を受け入れてもらえるタイミングか?
・自らの説明はわかりやすいか?
・口頭が良いか、資料を使ったほうが良いか?
・一方的に話さず意見交換できているか?
・結論(や気持ち)を急ぎすぎていないか?
・話題が急すぎないか?

と事前に確認し、合意形成を意識することが大切です。

アプローチの仕方が良くないと、タダでさえ保守的で関心の低い管理組合員や理事会役員に受け入れてもらうことは困難です。

ただ、チャンスは何回でもあります。
しつこさは、情熱です。

アプローチの仕方を整理して、みんなのために誠実に訴えることを意識してリトライすれば、必ず良い方向へと進むでしょう。

なお、他の理事の無関心にかこつけて専門用語や横文字をたくみに織り交ぜ「あの人詳しそうだから、良くわからないけど任せよう」という雰囲気にさせる

「なんとなく合意」

を得ようとする理事さんも中には見受けられますが、
これは真の合意形成とは言えませんし後々問題になりますので、多少遠回りをしてでも

「多くが気持ちよく納得できる合意形成」

を心掛けることをお勧めします。

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